MS法人の株主がMS法人に対して会計帳簿閲覧請求を行ったがそれを拒絶した事例
相談内容、事件の背景
医療法人と株式会社(MS法人)を夫婦で役員となって経営していたが、MS法人の株主でもあった夫がMS法人に対して、会計帳簿閲覧請求をしてきたため、MS法人の代表取締役であった妻からどう対応すればいいかと相談を受けた事例。
閲覧請求に応じる方向で対応を予定していましたが、途中で夫側がMS法人と類似の事業を行っている別法人を設立しているらしいことが発覚したため閲覧請求に対し拒絶事由(会社法433条2項3号)ありとして、開示を拒絶しました。
依頼者の属性(業種、業態、従業員数等)
株式会社(MS法人)
事務所として行ったこと
夫が設立した法人の登記簿やインターネット上公開されていた情報をすべて取り寄せ、役員構成や実際に法人が行っている業務内容等を調査のうえ、夫が取引先と面談をした際に同席していたという他の従業員等から面談時の状況等の証拠資料を収取し分析する等し、夫が設立した法人が実質的にMS法人と競争関係にある事業を営んでいることを主張立証しました。
結果
請求が棄却されました。
解決までの期間、コスト
約5年
解決に至ったポイント、留意点等
他にもいくつか関連事件が併合されていたこともあり、争いは長期にわたりましたが、夫が設立した法人がMS法人と実質的に競争関係にあるという拒絶事由の主張立証に成功し、請求棄却判決を勝ち取りました。
競争関係にある夫側の法人に関する資料を多数収集できたことが勝因であったと思われます。

